9月3〜9日 見た映画
私のよくない癖。普段映画全く見ない(日常でアニメか夜のニュース番組しか流し見しない)くせに、映画館でいい映画見ると、dvd借りてきて見ちゃう。
映画を見るのはいいんだけど、9割ぐらいの確率で、見た後多感になって、己が生きている意味を問いたださずにはいられないので辛い。
でもやっぱり映画ってそれ一本が作品だから、いいものはいいと思うし、見ないのはもったいないよね、という気持ちを劇場で貰って見ちゃうのだ。
そんなんわけで映画の感想です。
私がダンス映画、ミュージカル映画が好きだと知っている友人からのオススメ。
恥ずかしながら、映画を見るまでYSLがフランスのメーカーだということすら知らなかった。グエエ。
映画自体はパソコンいじりながら見たのがよくなかったのかはわからないけど、あんまりピンとこなかった。気づいたんだけど、私画面が暗い映画がダメだわ…。テレビ見てて、画面に醜女の自分が写り込むような暗さのものがダメ、見えねーし。
映画見ていて疑問だったのは、成功して、お金持ちになった外人って、だいたい酒飲みながらパーティする。なんで?引きこもり気質にはわからない。イヴも恥ずかしがり屋さん、みたいな感じだったのに…。私はモブに共感してしまう癖があるから、支えているピエールが不憫で仕方ないと思う一方で、、イヴ的にはそれも窮屈だったんだろうなとも感じてしまった。
後根本的に、聞き慣れてないせいかフランス語の鼻から抜けてく音も気になりすぎた。基本的には、文化にも誇りや美があるし、言語も美しいものだとは思うんだけど。
「シーヴァス」
色が綺麗。揺れる画面と、自然の風景、特に空の色がとても綺麗。
動物と子供が出てくるから、これでひどいことにはならないでしょと思って借りてきたけど、その通り。
途中で捨てられちゃう馬の目がとても綺麗。
犬がお互いに噛み付くシーンとか臨場感があった。
ただ終わり方がちょっと飲み込めなかった。
でも、私は歳を取って捻くれてしまったけど、子供ってたまにこっちがびっくりするぐらい純粋で、彼らの価値観や世界観で物事を考えているから、そういう気持ちで見たらこの映画は違って見えるんだろうなと思った。
これは流し見もできる良い映画です。
これはもうね、喪女の手には負えない。
すげーいい映画だった。
見終わった後虚無感がやばかった。早く死にてえみたいな。
己の共感性の高さに驚きました。
借りるときに、ハリーポッターの人だ!(ちょっと違う)と思って借りたんだけど、エディ・レッドメインって天才か何か?ファンタスティック・ビーストを見て、コミュ障っぷりうますぎるな〜〜〜と思ってたけど、この役もすごすぎる。表情一つでここまで感情や状況を伝えられるものなんだね。私はリリーの全てを絶対に見るぞ。
映画はね、冒頭にも書いたけど、喪女の手には負えなさすぎる。喪女だから、恋人と家族の関係、人を愛すること、体の関係を持つことの本質的なことがわからない。でもすごいよかった。人間が生きてく中の様々な感情を表す時って、言葉は添えるだけの役割しかできないのかもしれないなと思った。
あなたを愛していたわっていうシーンと、子供を見て私たちの結晶だっていうシーンでボロ泣きした。
脳が正常な状態で、不自由を強いられていく人の苦労も大変だし、それを支えていく上でパートナーはどうしても介護になってしまう。家族であり続けていく上での大変さといったらないと思う。専門家でもないし、若い一人の人間であるわけだし。
映画自体は、特にずっと暗いというわけでもなく、でも美化されすぎずに、様々な立場で生きていて、関わっていく人間の様子が描かれていて、すごくよかった。たくさん考えて、造られた映画だなと思った。
「ひつじ村の兄弟」
シーヴァス同様、動物が出てくるならそんなに見て傷つかないかな…、動物って可愛いし…と思って借りてきた作品。でも、動物を見るならシーヴァスの方がいい作品かなという感じだった。ヤフーのレヴューで、これは同性愛・近親相姦の暗喩ではないかと考察している人がいたけど、個人的にそれは考えすぎでは〜?という感じ。ラストに評価が高まったみたいだけど、ラストが私的にはウ〜ンて感じで、そこを考えると、暗転してぶつ切りになるホラー映画のような感覚に近い。このあとどうなるの〜?!みたいな。でも決してバットエンドだとは思わなかったけど、あれかな、こういう作品のことをメリーバットエンドっていうのかな?(メリバの概念イマイチわかってないんだよな。)タイトルは原題の方がかっこよかったと思う。端的で。